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6/14(金) Road to Fuji Rock Festival on RSG

FES!FES!FES!
2019/07/03

InterFM897『Ready Steady George!!』(毎週月~金1pm - 4pm DJs: George Williams, Shaula)で、毎週金曜日、1pmすぎにお送りしている「Road to Fuji Rock Festival(FUJI ROCKへの道)」。毎回異なる視点から、国内最大級の野外ロック・フェスティバル、Fuji Rock Festival '19(新潟県湯沢町苗場スキー場、7/26 ~ 28開催)を深く掘り下げます。

6月14日(金)のゲストは、フジロックのオフィシャルカメラマン、宇宙大使☆スターさん。

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■ カメラマンになったきっかけ

ジョージ:今日はフジロックのオフィシャルカメラマンの宇宙大使☆スターさんをお迎えしております。よろしくお願いします!どうお呼びすればいいですか?宇宙さん?スターさん?大使さん、もしくは斉藤さん?

スター:斉藤さんはいないっすね(笑)結構、人によって違うんですけど、スターさんが多いですね。あと大使さんとか。

ジョージ:じゃあ、スターさん!いい響き!あと、フジロックのオフィシャルカメラマンって響きもいいじゃないですか?どうやって、フェスのカメラマンになったんですか?

スター:宇宙大使スターって名前の由来に繋がるんですけど、元々はカメラマンとしてつけたんじゃなくって、仲良し3人組がいまして。その仲間といつもいろんなフェスやクラブに行ったりとかしていて。で、なんかチーム名つけようって言って、じゃあ、宇宙からきた大使で「宇宙大使」って名前にしようって。ただ、遊びの延長でつけた名前なんですよ。

ジョージ:そんなに深く考えずに?

スター:気楽に。じゃ、こんな感じで、楽しそうじゃん!って。その3人で初めて行ったフェスが2003年の朝霧JAMだったんですね。その時に、大きなフェスって行ったことがなくて、どんなところか気になってはいたんですけど、その頃カメラマン目指してアシスタントとかやっていて。作品とか撮っていたりしたんですけど、朝霧JAM行くことになってカメラ持って行ったんですよ。行ってみたら想像と全然違う場所で、すごいピースフルでお客さんが音楽だけじゃなく、その場を素直に楽しんでいる雰囲気がすごく良くて、それを切り取っていたんですよ。で、帰って来て宇宙大使3人で「すごい朝霧いいね」って言うことで。その頃、フェスの雑誌の記事とかネットのレポートっていうと、もうLIVE写真がほとんどで、どう行った雰囲気のところなのか、どう行った場所なのかがわかりにくかったのもあって。

ジョージ:そうだよね!フェスっていうと、ヘッドライナーとか出演しているアーティストでお客さん集まったりする。メディアとしてアーティストのLIVEの写真を撮りたい、アップするのはわかるけど、でもフェスを作っているのは人なんですよね。

スター:オーディエンスがやっぱり作っているなって。初めて行った朝霧JAMでそれを感じて。帰って来て宇宙大使の一人のソーラがウェブのデザイナーやっていて。「じゃあ、この感じをみんなに知らせよう」っていうので朝霧JAMのフォトサイトを勝手に作ったんです。

ジョージ:勝手に作ったって、いいですね(笑)

スター:そこで公開して、色々反応があったんですけど、3ヶ月くらいしてSMASHの方からメールをいただいて。

ジョージ:スゲー!SMASHからメール来た時に「おぉ〜」って思った?勝手にやっちゃって「やばい!」とか?

スター:「やばい!」とかは感じなくて「よっしゃ!」って。そこから、メールを読んだら「SMASHが求めているフェスの形っていうのをうまく写真で表現されていますね。よかったら朝霧JAM のHPから公式の写真サイトとしてリンクしたいんですけど、いかがですか?」って。

ジョージ:もちろん、OK??

スター:もちろん!そこからSMASHの方と接点を持たせてもらって、2004年の時に朝霧JAMを公式として、仕事として雰囲気の写真をお願いしますって。2005年からフジロックも同じような目線で写真をとって欲しいって。


■ レンズ越しのフジロック

ジョージ:フジロックの写真、色々アップされているじゃないですか?お客さんが写っている写真はだいたいスターさんなんですよね?もちろん、朝霧だったりフジロックも撮ってるし、ほかのフェスもグラストンベリー(イギリス)とかも行ってるんですよね。フジロックの魅力はなんだと思う?

スター:フジロックの魅力は、そのロケーションがまず良くて。山の間で、谷間っていうんですか?ああいうロケーションでやっているフェスっていうのは、僕が行った中ではあんまり記憶になくって。だいたい平坦なところとか、そういうところが多いんですけど。

ジョージ:壁が山ですよ?ライブハウスの中に川が通っているようなそういう会場ですよ!

スター:そのロケーションもそうですし、最近だと海外のお客さんとか子供が増えて来て、そういう場所がどんどん変わって行くのもフジの魅力ですし。子供が多いのは最近のフジの魅力だなって。

ジョージ:いつ頃からそれに気づいたんですか?

スター:6年くらい前からって感じですかね?

ジョージ:それって、フジロック初期の頃行き出した人たちが、子供が5歳、6歳、7歳・・中学生とかになると、「また行こう」ってなるんじゃないですか?写真をとっている時、何を大切にしているんですか?

スター:大切にしているのは、気持ちというか、自分が楽しむことを一番大事にして、自分が楽しくないと写真も良くならないので、そこは楽しんで。例えば悪天候でも雨を逆に楽しもうって、そういう気持ちに切り替えながら写真を撮るようにしてますね。


■ オフィシャルカメラマンのプレッシャー

ジョージ:僕もシャウラと番組をやっていて、シャウラといつも、とりあえず自分たちが楽しくないとそれが伝わらないから、とりあえず僕たちが楽しくないと!って、すごい大切にしていて。どの仕事もそうなんじゃないですか?特に芸術家って、気持ちがピュアに写真だったり作品に反映されるから。フジロック中はどう時間を過ごしていますか?

ジョージ:そんなに「これ撮って!」っていうのが決まってなくて。グリーンステージのこの時間の綺麗な写真を。とか、数点はあるんですけど、だいたいおまかせで。その日に考えますね。

ジョージ:おまかせってプレッシャーにならない?

スター:プレッシャーですね(笑)課題が決まっていた方が楽は楽なんですけど。

ジョージ:おまかせだと、去年よりいい写真を撮らないとってプレッシャーとか?

スター:それを考えないようにしてます。

ジョージ:スターさんはプロのカメラマンで。僕たちフジロックに行く人はみんなカメラ持ってるじゃないですか?上手に撮るコツってあるんですか?

スター:よく聞かれるんですけど、技術的な部分のアドバイスはそんなになくて、気持ちを楽しむ。いい写真を撮りたいと思うと、カメラが良くないとって思うんですけど、あんまりいいカメラで重いと、カバンに入れたまま取り出さなかったりするんですよ。かったるいっていうか。だから、ああいうフェスの会場では特になんですけど、小さなコンパクトサイズを首から下げて常に撮影できるカメラで行った方が僕はいいと思います。

ジョージ:首からぶら下がっているのは、ポケットに入っているのは違うじゃないですか。ポケットの中はワンステップハードルがあるじゃないですか?首だとピシって。

スター:あとは、ひとつテーマを作って。僕がいつも気にしているのは、その年のフジロックの写真集を作るつもりで考えながら撮影しているんですけど。例えば、一緒に行った友達をフューチャーする。友達のドキュメンタリーを作ろうとか。1週間前にアウトドアショップでなんとか買って〜って準備の頃から密着で撮っちゃうとか。


■ カメラマンとして高揚を感じるとき

ジョージ:そうなるとフジロックって前から始まってるって感じがするじゃないですか?フジロックって向かっているときから始まってるんですよね。こういう話をしている段階で、今年のフジロックが始まっている感じがするんですよね。フジロックでスターさんが写真を撮り続けて一番テンションが上がった写真とか出来事って?

スター:一番印象深いのは、2011年のグリーンステージでのBattlesのLIVEのときに、後ろの方で写真を撮影しながら歩いていたんですけど、ひとりの男性が奇妙なダンスをしていて、それが音楽を素直に感じて自分なりに表現している感じがしたんです。最初は遠くから眺めていたんですけど、こっちもワクワクしちゃって寄って行ったんです。そしたら周りの人もその人のダンスに心動かされて、みんなで踊り始めたんですよ!それがみるみるうちに大きくなって、ライブが終わるまで男性一人を中心にダンスの輪ができている。それが音楽と人々が繋がった瞬間というか、風景がすごい印象深くて。そういうハプニングっていうのが結構フェスならではというか。単独のライブとかだとなかなかハプニング的なものってないので。

ジョージ:写真から感じるものは人それぞれだと思うけど、こういう音楽を番組でかけていると日常生活で僕の音楽の価値観、好きな音楽をなかなか理解してくれる人が少ないんですけど、フジロック行くと、「なんだ!いっぱいいるじゃないか!」「俺たち頑張ろう!」ってそういうものを感じるんですよね。似た価値観を持った人がいっぱいいるぞ!って。

スター:僕も会場に着くと、嬉しいですもん。

ジョージ:日常生活が、私たち少数派、マイノリティかもしれないけど、フジロックではマジョリティなんだよね。俺たちすごいもの作れるんだぞ!って熱くなっちゃったね〜(笑)それがフジロックの力だと思うんですよね。今年一番見たいアーティストって?

スター:今年気になったのは、Red Hot Chilli Pipers。

ジョージ:そう!!Red Hot Chilli Pipersだよね!!俺もそう思う!PeppersとPipers音的には近いけど、全然違いますからね!

スター:なんだこれ?って。そのあと調べたらなんかいい!って(笑)

ジョージ:色々伺いましたが、今日は本当にありがとうございました!

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【番組情報】

Ready Steady George!!

放送日時: 月~金曜 1pm - 4pm

DJs: George Williams, Shaula

メール: rsg@interfm.jp

ハッシュタグ: #ジョージとシャウラ