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5/17(金) Road to Fuji Rock Festival on RSG

FES!FES!FES!
2019/07/02

InterFM897『Ready Steady George!!』(毎週月~金1pm - 4pm DJs: George Williams, Shaula)で、毎週金曜日、1pmすぎにお送りしている「Road to Fuji Rock Festival(FUJI ROCKへの道)」。毎回異なる視点から、国内最大級の野外ロック・フェスティバル、Fuji Rock Festival '19(新潟県湯沢町苗場スキー場、7/26 ~ 28開催)を深く掘り下げます。

第二回5月17日(金)のゲストは、Fuji Rock Festivalを主催するSMASHの石飛智紹さん。

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■ フジロック逸話

ジョージ:フジロックを運営しているSMASHの石飛(石飛智紹)さんをお迎えします。

石飛:こんにちは!

ジョージ:石飛さんはフジロック、いつから関わっているんですか?

石飛:1996年(初回開催前年)の下見の時からかな?

ジョージ:下見って、どういうこと覚えてます?

石飛:とにかく富士山が素晴らしかったですね。

ジョージ:他に候補はあったんですか?

石飛:日高(正博 ・SMASH代表)は本当に100ヶ所くらい色々と回ったんじゃないかな?ジープで。

ジョージ:初めて運営側として関わった時、下見から関わっているということはいろんな思い出もあると思うんですけど、どんなことを覚えてますか?

石飛:'97年の話は置いておいて、'98年ミッシェル(ガン・エレファント)をやったときに豊洲の埋立地でやったじゃないですか。地面がすっごい揺れたんですよ。

ジョージ:例えばライブハウスで、ちょっと床がなんか跳ねてるなって感じる時あるんですけど、野外で床が動いてるって!?

石飛:液状化ですよ。それでお客さんもみんなスニーカーが土の中に埋れちゃって。自分の靴がどこにあるかわかんなくなっちゃたりとかしてたんですけど、終わってから夜、新宿駅まで帰るときに、お客さんが泥まみれで帰りながら、新宿駅も泥がすごかったんです、ご迷惑をおかけしました!

ジョージ:でも豊洲から新宿までフジロッカーの足跡が・・・。

石飛:これは画期的だと思いましたね。

ジョージ:すごいTHE フェスだね。ミッシェルでそんな地面が揺れるなんて。チバ(ユウスケ)さんに今度この話をしよう!僕、聞いた話、'99年の苗場行った初年度、前夜祭の前日に急に現地で盆踊りやりたいって、そういう時は「日高さん?初年度なんで、来年にしませんか?」って誰も言えなかったんですかね?

石飛:それ言ったら、今もういないっすね(笑)それで太鼓とかは借りに行ったんですけど、なかなか踊りを教えてくれる地元の人が来てくれなくて。マイクロバスで一軒づつ回って「すみませーん!」って。「ちょっと5時から始めるんできてください!!」って人を集めたのを覚えていますけどね。

ジョージ:今は恒例。

石飛:今や5,000人くらいが踊る盆DANCEに。

ジョージ:ご自分もその踊りに、覚えてますか?

石飛:もちろんですよ!もう20年ディレクターやってますから。


■ 子供も楽しめるフジロックへ

ジョージ:石飛さんは、フジロックでいろんなことやってるじゃないですか?実際、例えば「石飛さんはフジロックでどんな仕事してるんですか?」って聞かれたらどう答えるんですか?

石飛:そうですね。年に一度フジロックに集まるお客さんのための、村役場の庶務みたいなもんですかね?事務的なことから、フジロックのテーマ「自然と音楽の共生」の担当。とかね。今だとお作法キャンペーンとか、みんなが楽しめる環境づくりを頑張ってやってます。

ジョージ:「キッズランド」や「こどもフジロック」のプロデュースで、それもサポートしてるんじゃないですか?「こどもフジロック」の象徴といえば「キッズランド」。どう始まったんですか?

石飛:苗場の今の「キッズランド」のスタイルは2001年からなんですけど、ああ行った大自然の中で、どうやったら子供たちに普段と違うことを体験してもらえるかなってことで、ヨーロッパ発祥の冒険遊び場、プレパークっていうんですけど、それをお手本にして。青空の元で、子供が自分の意思で自由に遊べるような環境を、徐々にですけど整えてきたってところですね。最初はすっごい難しかったです。

ジョージ:難しいですよね!だってお客さんもそういう子供が遊べる場所が、今までなかったじゃないですか?で、そこで初めて知って、「OK、じゃあキッズ連れて行っていいんだ」って。でもそれでも親として、フェスは大人が行って、子供は連れて行かない方がいいって、いろんな考え方があったと思うんですけど。

石飛:そうですね。大自然の中でやっていますから、虫一つとっても心配な親御さんもいるでしょうし、雨も寒かったりもするしね。いろいろな環境がある中、遊具、遊びってことだけじゃなくって、どんな風に一緒に過ごせるサポートができるか?みたいな。それには一番大事なのは準備をちゃんとしようよっていうようなことで。これは、当時はもちろん大人に向けて始まった、いわゆるアウトドアメーカーと一緒になってキャンペーンをやったりしていたんですけど、そういうことも合わせて色々とやっていますね。


■ こどもフジロック

ジョージ:子供を連れて行く親。こういうところ意識して欲しいって、そういうのもありますよね?

石飛:「こどもフジロック」っていうのはウェブマガジンだったり、SNS使って、お父さんお母さんたちに、「もしフジロックに来るならこういう準備したらどう?」とか、「こんな風にしたら友達作れるかもね」とか、いろいろな体験談を集めたりしながら紹介しています。一昨年(2017年)だと、鹿児島から3人連れてきたお母さん一人とかね。北海道から、これも3人のお子さんをお母さん一人で飛行機で来た家族とかを取材したりとか。遠ければいいってわけじゃないけど「どんな風にみんな工夫して来たの?」っていうようなことを紹介して「なるほど、こういう手もあるのか」「もしかしたら行ったら、こういう人と会えるかも」みたいな、そういう環境を整えているんですけどね。

ジョージ:今年親子で「キッズランド」きたら、何を体験して欲しいですか?

石飛:色々ありますけど、一つは焚き火ですかね。森の中で焚き火をするとか、そういう普段できない遊びを通じて、子供が集中したり、大人から見るとつまらないことでも、すっごい集中して遊ぶんですよね子供って。それを「ステージの時間あるから、そろそろ行くよ」とか、買い物きてるんじゃないんだから、そういうこと言わずにとことん見守ってあげて欲しいな。自分たちがライブ見たくて連れてこられた子供達だから、半分は。だから、せめてその辺でたっぷり遊ばせてあげて、時間の共有の仕方をするとか、お父さん、すっごい盛り上がっちゃって勘弁してよって思ってもらえるぐらいの関係を作るとか。

ジョージ:「キッズランド」がなければ、お父さんもそういう遊びできないんじゃないですか?

石飛:そうですね。子供と親のいい意味で、どちらもハッピーハッピーになるところをどんな風にバランス作れるのかな〜っていう。そうじゃなくても子供はどうしてもぐずったりしますからね。

ジョージ:そうなんだよ!キッズって。うちも子供3人いるけど、大好きだけどわがままなのよ、最高な環境作っても文句言う子は文句言うね。それしょうがない!「こどもフジロック」。石飛さんはどんなことを見てきたんでしょう?やっていてよかったなって、色々あると思いますが。

石飛:そうですね。例えば小学生くらいになってくると、本当に全然違う場所からきている小学生同士が、フジの会場で友達になったりして、それで「来年会おうね!」みたいなこと言って帰るんですよ。実際会えているかどうかはアレなんですけど、毎年きている男の子もいて。大人はそういう話あるじゃないですか。一期一会がそのまま友情につながってって。それがどうやら子供でも起きているみたいって感じた時に、すごい感動しましたね。


■ フジロックを子供の人生の一部に

ジョージ:小学生、中学生でフジロックに行っている方が、今後どういう大人になるかっていうのも楽しみだね!教育ですよ!

石飛:そんな音楽きいて不良になる!って昔よく言われてましたけどね!本当に不良になっちゃいましたけども。

ジョージ:でも、愛のある不良ですよ。

石飛:今、フジロックは小学生以下はもちろん、20周年から中学生以下も無料ですから、保護者同伴ですけど。ぜひみなさんで来て欲しいなと思います。

ジョージ:もうすぐ2ヶ月で、フジロック。今の「キッズランド」はどういう状況ですか?

石飛:苗場の雪解けが5月ですから、今週行ってきたんです。まだ作業は始まってませんけど、地元の人たちがちょうどフジロックの時に咲くような花を育ててくれたりしています。環境はすごくいい感じになっています。

ジョージ:え?フジロックのタイミングで咲く花を?

石飛:東京よりだいたい1ヶ月半くらい遅い感じですかね。

ジョージ:色々なメッセージもきてまして。「去年から『こどもフジロック』デビューしたよ!ほぼ、川と「キッズランド」と屋台巡りで終わったけど楽しかった!」。こういう遊び方もいいんですよ!

石飛:どこでも音楽は聞こえてくるし。

ジョージ:そうそうそう!フジロックに行ったから、必ずグリーンステージの真ん前で見なくちゃいけないってルールはないのよ!自由に!

石飛:そうですね。

ジョージ:「フジロックのチケットを早割で手に入れたんですけど、最近妊娠がわかり、行こうかどうか迷っています」。妊婦さんへのアドバイスや会場サービスなど、どうですか?

石飛:それはご自分の体調を第一にしていただきたいんですけど、うちは3人子供がいるんですけど、3人ともお腹の中から来ています。あんまり参考にならないですね!ごめんなさい・・・。

ジョージ:じゃあ、もう苗場の山の中のあの音を聞いて育ったんですか?じゃあ、キッズはどうですか?元気?

石飛:うちのキッズですか?はい、もう・・・。だいぶ大きくなったんでね。

ジョージ:石飛さん、いつか呼んで見たいアーティストっていらっしゃいますか?

石飛:そうですね、まさしく先ほど中学生の話をしましたけど、ちょうど僕が洋楽を聞き出したきっかけになったBEATLES。ポール・マッカートニーをぜひ呼びたいかな?リンゴ・スターもいいね〜。

ジョージ:だったら2人で一緒にもいいですね!!俺も見たいな〜!

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【番組情報】

Ready Steady George!!

放送日時: 月~金曜 1pm - 4pm

DJs: George Williams, Shaula

メール: rsg@interfm.jp

ハッシュタグ: #ジョージとシャウラ