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5/10(金) Road to Fuji Rock Festival on RSG

FES!FES!FES!
2019/07/01

InterFM897『Ready Steady George!!』(毎週月~金1pm - 4pm DJs: George Williams, Shaula)で、毎週金曜日、1pmすぎにお送りしている「Road to Fuji Rock Festival(FUJI ROCKへの道)」。毎回異なる視点から、国内最大級の野外ロック・フェスティバル、Fuji Rock Festival '19(新潟県湯沢町苗場スキー場、7/26 ~ 28開催)を深く掘り下げます。

初回5月10日(金)のゲストは、Fuji Rock Festivalを主催するSMASHから、小川大八さん(写真中央)と高崎亮さん。

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ジョージ:今日のゲストは、フジロックを毎年運営しているSMASHから小川(小川大八)さんと高崎(高崎亮)さんをお迎えしました。よろしくお願いします。

2人:よろしくお願いします!


■ 第1回フジロックの思い出

ジョージ:小川さんは初年度、最初のフジロックから関わっているじゃないですか?何がきっかけで、フジロックというフェスが始まったんですか?

小川:きっかけ・・・。えーっとね、思い起こせば95年の冬ですかね。いきなり日高から、開催会場となる山梨県の天神山スキー場っていうところに連れて行かれたんですよ。全然スキー営業していて、「なんすか?」って。「日高さんスキーやりましたっけ?」って。「バカ言え!」みたいな感じで。「来年の夏にここでフェスをやる」と。「は〜?」って。

ジョージ:そっから始まったんですか?

小川:そこから始まりですね。で、まあ、すったもんだして色々やって。だから96年にやるつもりだったんですよ、日高的には。でも、こちらもどういう風にやっていいか手探りの状態で。ちょっと1年間ディレイした形で、97年に始まりましたね。

ジョージ:その第1回目のフジロック。どんなだったか覚えていますか?

小川:初日を開催して、2日目中止になったんですけど、その時はステージの方やっていて、一番覚えているのは、Red Hot Chili Peppersが始まって、雨がもうガンガンステージに入ってくるわけですよ。で、途中ドラムローディーに呼ばれて、「ちょっと来てくれ」と。で、チャドのところまで行ったら、チャドのスネアとかがもう水浸しなんですよ。太鼓の上が。で、「オレ、もう叩けねぇぞ」って言ってきたわけですよ。「えー!」みたいな感じで。「ちょっとやってくれよ」ってその場は収めたんですけど、もっとひどくなって、もうダメだよってところから、「わかった。最後にもう1曲やって!」ってところから、「Give It Away」をやって、なんとか終わったっていうのが印象に残ってますね。

ジョージ:強烈だね(笑)だって2年で、日高さんからしたらもっと前から考えていたフェスの初日のトリ?悪夢。

小川:悪夢?悪夢は始まりから悪夢でしたけどね(笑)本当、前日までは全然晴れていたんです。で、当日の朝から豪雨で。

ジョージ:高崎さんは覚えていますか?

高崎:僕、客で行ってましたね。客で行ってて、レッチリが終わって日高さんが出てきて、文句言ってましたね(笑)「もっとやれー!」って。

3人:(笑)


■ 第2回へ、その次へ

ジョージ:でもこれが1年目じゃないですか。2年目は勇気が必要だったんですか?例えば、1年目がそういう自体になると、2年目があるという約束はないんじゃないですか?だから実際どうだったんですか?「絶対来年はやる!」っていう話になっていたんですか?

小川:すぐ、来年はやるってことになってましたね。そこで、「ダメだー」とか「これで終わりだ」とかは全くなかったですね。

ジョージ:何年くらいで落ち着いたんですか?

小川:落ち着いたっていうよりも、2年目、いまの豊洲ですよね、そこに東京ベイサイドスクエアっていうのがあったのかな?そこでやった時には、けっこう達成感あって、やれた!みたいな感じがあったんです。来年もここでやれるぞ!と思ったんです。

ジョージ:そしたら3年目は、今の場所(新潟県湯沢町苗場スキー場)じゃないですか。

小川:2年目終わった時に、日高が「これじゃない!」と。「オレのフェスはこれじゃない!」「こんなキャンプもできないようなフェスは、オレのフェスじゃない!」「え!来年ここじゃないんすか?」っていう問答があり、「どうするんですか!?」って言ったら、「苗場だ!」って言い出したんです。

ジョージ:最初の3回は毎年違う場所じゃないですか?毎回初心に戻るっていうか、慣れないですよね?

小川:また、一からやり直しみたいなね。

ジョージ:ロケーションが違うとステージの組み方も違うし。じゃあ、3回目でようやく?

小川:来年もここでできるんだな〜みたいな(笑)移らないっすよね〜みたいな。


■ 苦労に苦労を重ねながら、23回

ジョージ:今年でフジロックは23回目。小川さんとも話したけど、22〜23年前の記憶の話もしたけど、すごいよねー。でも過去を振り返って、例えば記憶に残る困った話、大変だった話も色々あると思うんですけど、いかがですか?

小川:だいたいみんな成長してくるんで、年ごとに色んな反省点をクリアしていってるんで、年々少なくはなってきているとは思うんですけど、思いだすのは楽屋関係かな?

ジョージ:小川さんのため息がちょっと聞こえた。

小川:楽屋関係・・・。都内の場合だったら楽屋って面倒なんですよね、ワガママなミュージシャンっていうか、ミュージシャン自体はそんなワガママじゃないんですけど、それについているスタッフがうるさい訳ですね。楽屋担当のおばさんとかね。彼らなりに仕事をしなきゃいけないっていう部分で張り切っちゃう訳ですね〜。

ジョージ:その中で特に記憶に残っているのは?

小川:えーっと、困ったのは2001年のEMINEMですね。EMINEMをやらせてもらった時に、楽屋で「何をそろえなさい」っていうのがある中に、KFCとマクドナルド。これはそろえなさいってオーダーがあったんです。

ジョージ:苗場にKFCとマックはないですよね?

小川:ないんですよ!湯沢町もないんです。

ジョージ:わ〜お!

小川:で、注文が入ったら用意しなきゃいけないわけですよね。だから、どうしよっかっていうのを色々考えて、今でいうUber Eats的な、自前でUber Eats隊を作ってですね・・・

ジョージ:じゃあ、Uber Eatsもルーツはフジロックにあるんですね!

小川:デリバリー隊を作って、それも車じゃアレだから、バイクが早いだろって事で、それを湯沢町から離れた六日町ってところがあるんですけど、そこにはKFCもマックもあるんです。そこにデリバリー隊、Uberバイク隊を置いておいて、楽屋で注文が入ったら「はい、入りました〜、ビッグマック10個お願いしまーす!」みたいな。

ジョージ:いや〜、私たちが知らないフジロックのこういう一面もあるんですね。EMINEMのマクドナルド事件といってもいいですかね?

小川:そうですね。今でこそ楽しいメモリーとしてありますが。

ジョージ:高崎さんもそれを見たんですよね?

高崎:見た時に、ベリーイージーとか、シンプルとか書いてあったんです、確か。

ジョージ:EMINEMのマックとかケンタッキーとかは「これは簡単に用意できるでしょ!」ってそういう意味ですよね。

高崎:ですね。だからサマソニだったら本当に簡単だったんでしょうけどね。

ジョージ:メールが来ています。「フジロック小川さんへ、大好きなNeil Youngの裏話がありましたら聞きたいです、お願いします」

小川;Neil Youngも楽屋ですね。あと、自分ではないんですけど、ステージの担当がバンドのプロダクションマネージャーというか、「どれくらい演奏やるの?」って聞いたら、「誰がそんなことわかるんだ?」って顔で、こういうポーズをされたっていう(笑)

ジョージ:じゃあ、それはもうNeil Youngが決めるっていうものなんですか?

小川:はい。はい、はい。


■ フジロックならではの満足感

ジョージ:僕、毎回フジロックに行ってよかったって感じるんですけど、運営側としてやっていてよかったって当然あると思うんですけど、どんな時ですか?

小川:始まる前、個人的なことになるんでしょうけど、水曜日の夜。キャンプサイトが木曜の12時にあくので、なるべく早く入りたいので、水曜日の夜から徹夜の待ち列ができるんです。待機列。けっこう雨とか降る夜もあるんですけど、みんなざわついて、いい感じで待ってるんですね。そういうのを見ながら夜帰る時って、なんか気持ちいいな、明日楽しみだなってなりますよね。

ジョージ:実際、始まる前から始まってるって感じですね。

小川:そうですね。それと、最近はあまりないですけど、金曜日の朝、入場ゲートがあく時ありますよね。その時アナウンスで「これからフジロック20XX開場します」ってアナウンスが流れると、ウォーって言う、待機しているお客さんが盛り上がるんですね。その歓声を聞いた時に、なんか・・・うん、いいなって思いますね。

ジョージ:みんなずっと待ってるってことよね。小川さんも初回の97年のフジロックはもうずっと毎年運営側に関わっていて、初年度はステージ裏で。今、フジロックでどういう仕事しているんですか?

小川:今は、運営本部で偉そうに座っているだけですね(笑)

ジョージ:じゃあ、高崎さん。小川さんはどう言うポジションですか?

高崎:偉い人です!トラブルがあると動き回っている人です。そうするといい動きになりますね。

ジョージ:何が一番大変ですか?

小川:それぞれあるんでしょうけど、やっぱり日帰りの人もいるので、全部が全部じゃないんですけど、3万人近い人があそこで何日間か過ごすわけですよね。そうなってくると、あそこの人口が3万人っていうことになりますね。3万人っていうのはちょっとした「市」ですよね。「苗場市」かも知れないですけど。「市」っていうことは、朝から夜まであるわけだから、様々なことがおきます。だから行政っていうのは警察があったり、消防があったりするわけですよね。だからそういうのをつくづく感じますよね。


■ フジロック '19に向けて

ジョージ:(5/10の放送時点で)フジロックまであと2ヶ月半ですね。順調ですか?

小川:順調・・・ですね。でも、今一番危惧するところは天候ですね。去年もそうだったんですけど、もう今何が起こるかわからないですからね。去年みたいに台風が東から西に動くなんて、誰も予想してないし。

ジョージ:天気は当然のことですけど、コントロールできないじゃないですか。たまにフジロック「雨が降ると大変ですね」って言われるけど、でもこれ山ですから、雨降るのは当然と思うんですけど、でも台風とかだと、ちょっと困りますね。あの、いつか呼んでみたいアーティストは?

小川:強いて言えば第一回発表してまだ実現していないGREENDAYというバンドは色々アプローチはしているんですけど、なかなか・・・。個人的にはJackson Browneとかにも来てもらいたいと思いますけど。あとは、このアーティストも何回も、何回も、トライはしているんですけど、なかなか条件が合わず・・・Pearl Jamは苗場に来てもらいたいなと思いますけどね。

ジョージ:今日は本当にありがとうございました。

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【番組情報】

Ready Steady George!!

放送日時: 月~金曜 1pm - 4pm

DJs: George Williams, Shaula

メール: rsg@interfm.jp

ハッシュタグ: #ジョージとシャウラ