9月13日放送の『The Room Radio』に登場するのは、沖野兄弟の現場でのプレイを誰よりも聴いたことがあるに違いない横山尚吾君。
彼は、東京にも大阪にも住んでいたから。
沖野兄弟は音楽性も違うし、関西と関東ではDJ達の考え方も違うし、お客さんのタイプも違う。
東と西の違いを知ることはいいことだと思う。
知らなくてもDJは出来るけれど、知ることでDJに幅が出る。
一線のDJは関西に限らず、他の都市は勿論の事、海外にもいっているけれど、基本的には行った先には住まないし、仮に住んだとしても同じDJの曲を何度も聴いたりしないだろう。
よっぽど好きでない限り。
横山君の場合、本人がクラブを愛しているだけでなくDJでもあり、弟のサポートをしていたりもするから僕達兄弟の違いだけでなく弟の東京と大阪でのプレイを観察出来て面白かったんじゃないだろうか。
そして、レコ屋で働いていることもあり、その街に住む人の気質の違いの中で音楽に限らない、自分自身のアイデンティティーを生活レベルで見つめることが出来たと思う。
関西から来て20年東京に住み、また関西に戻った僕。
一度も東京に住んだことがなく毎月東京に通い続けた弟。
東京に住んで、関西に住んで、東京に戻った横山尚吾。
おそらく僕たちは全く違うタイプのDJなんだけれど、東と西を知るという共通項はある。
幅が出ると書いたのは、異なるオーディエンスの前で回すことで対応力が身に付くという意味だ。
守備力と言い換えてもいいだろう。
そして、この"共通項"はどちらかと言うと、音楽に対する向き合い方のことを指している。
敢えて詳しく言葉にはしないけれど東と西では評価の基準が違うし、反権威主義的傾向のある西は比較を回避する為にプロテクティヴである反面、ハンデを乗り越えようとする野心もある。
あれ、書いてるな(笑)。
僕と弟と横山君の共通項はMIXを聴いてもらうのが一番早いと思う。
これは沖野兄弟もかける曲だよなぁーとリスナーが感じる曲が果たして何曲かかるだろうか?
PS
今回、現場でのLIVE MIXは『The Room Radio』初!
沖野修也
Shogo Yokoyama
DJカルチャーをヒップホップを通じて学び、90年後半からDJ活動を開始。
後に様々な人との出会いによって、ジャンルを飛び越えたクラブミュージックシーンのデカさに衝撃を覚える。
2000年以降、様々なクラブミュージックを追い求めながら、都内を中心に渋谷Organ Bar、THE ROOM、SHIBUYA CLUB BALLなどでレギュラーパーティーを経験。
数年間関西での活動を経て現在はTHE ROOMの第一土曜日「ESPECIAL RECORDS SESSION」にて活動中。
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9/13(日)4pm - 5pm
DJs: Team Room
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