一出資者として、僕(沖野修也)がThe Roomを作ったのは、25歳の時。
当時、僕は、ターゲットは上5歳、下5歳と豪語していた(汗)。
Don't trust over 30! なんて世代じゃないけれど、マーケティング?の観点から20歳から30歳を狙った店つくりを目指そうとしていたのだ。
時は流れ、僕、今、53歳!
25歳の僕からすると完全に視界の外だな(苦笑)・・・。
いや、The Roomをオープンした時は、確かにその10歳の幅を対象にしていた。
しかし、これが不思議なことに、The Roomはお客さんと一緒に成長して行ったのだ。
上限がどんどん更新されていった。
30歳を超えても通い続けてくれた。
僕も年を取るから上5歳も上書きされて行くことに(笑)。
今だと上5歳は58歳だし。
それに、そもそも30歳以上の方もいらしていた。
若い感性をお持ちの方に年齢は関係ないから。
気持ちが30歳以下で、偉そうにしない先輩は大歓迎だったしね。
では、下限はどうなったか・・・?クラブ業界ではスタッフや利用者の高齢化が囁かれることもあるが、The Roomは、幸いにして、若いDJやスタッフのお陰で今も20代前半のお客様にご利用頂いている(勿論高齢化に対する危機意識はある)。
その若いDJと言えば!
CMYKの面々が代表的。
彼らと出会った時は、皆20代(若干はみ出てた人もいたっけ?)。
実は過去の個人ブログにも彼らについて書いたことがある。
"彼らの初期衝動が半端なかった。
とにかく音楽が好きで、DJが好きで、パーティーが好きな彼らのピュアな気持ちが伝わって来た。
何よりも楽しそうだった!"
四人のDJがブース内で盛り上がる様子は、ダンス・フロアーの中と外の境界線を無視した奔放で本能的な放蕩だった。
僕や大沢君が、The Roomを作った時の気持ちを思い出させてくれた彼ら。
長年、大晦日のカウントダウンは僕が担当して来たけれど、2年前に譲渡したのが、島晃一率いるSoul Matters(カウントダウン前まで)とCMYK(カウントダウン後)。
8月23日ON AIRの『The Room Radio』には、CMYKから、スタッフでもあるEndo Naoに続いてNomizoが登場することとなった。
ちなみにこのNomizo君。
現在はロンドン在住。
ロンドンと言えば、僕のクラブ体験の原点であり、何度も訪れ、今も憧れの街。
そのロンドンに、今、彼は住んでいる。
僕は彼の年齢で、移住を考えたけれど、移住しなかった。
彼は、あっという間に旅立ってしまった。
そんなロンドンから、今の気分で、The Roomに思いを馳せ、Nomizo君が、Mixを届けてくれる。
(僕が20代だった頃海外のDJやディーラーとのやり取りはFaxだったのだ!)
物静かで知的なNomizo。
実は、僕が想像も出来ない位突拍子もなくて、狂っている男かもしれない。
彼がThe RoomでDJをしていた時のニヒルな笑みが印象的だった。
天然か?
それとも確信犯か?
建築好きの僕、そして、建築家でもあるNomizo。
しかもロンドン在住。
頼もしいな。
The Room新世代の一人としてとくとその腕前を拝見させてもらおうではないか。
Nomizo (CMYK)
DJ / アーキテクト。
ロンドンを拠点に活動中。すべての音の色を祝福する祭典、『CMYK』を主宰。
時代やジャンル、BPMを超越したエクレクティックなスタイルで、あらゆる空間に音のイノベーションを手配し続ける。
CMYKとしては、コロナ禍におけるDJのあり方を模索し、架空の世界からの音のポストカードシリーズ、『Audio Postcard』をスタートさせ、国内外から注目を集めている。
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8/23(日)4pm - 5pm
DJs: Team Room
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