10/6(日)9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジの山本博士さん。
ゲストは、株式会社ガネーシャの代表取締役、本田大輝さんでした。
株式会社ガネーシャは、富山発のグルメバーガー「SHOGUN BURGER」などを展開している会社。
美味しいハンバーガーを決める大会で日本一になったこともあって、沖縄から北海道まで店舗を広げていっているんですよ!
そんな「SHOGUN BURGER」を生み出したのが本田さんなのですが、本田さんの飲食店経営は、富山にある実家の焼肉店「大将軍」の立て直しから始まりました。
「僕は2代目で、1代目の父・母がやっていた街の焼肉屋だったんですけど、全然売れてなくて。一日売上3万円とか、お客さまの来ない日が続いたりするようなお店だったんですよ」
本田さんは、そんな当時の「大将軍」をたった半年ほどで月商400万から900万へと成長させ、繁盛店に変えていきます。
そのポイントについて伺ったところ、「韓流ブームがきて、それが追い風になったこともある」という前置きがありつつ、当時行なった施策について様々なことを教えてくださいました。
「当時は土日に半額セールを打っていて、(その時は)お客さまがめちゃくちゃ来る。ただ、120席をホールスタッフ4人とかでやっていたんですよ。もちろん回らなくて、オペレーションも崩壊していて、これでどうやって戦おうか…となったときに、50席まで減らしたんです。で、席を潰したスペースは、あたかも待合室みたいな感じにしたんですね。そうするとお客さまは、なんだこの行列は?となるわけですよ。お金を使わないで、そういった見せ方を工夫したりしました」
なるほど!まず席数を減らして、それまでと同じ来客数だったとしても、繁盛店に見える工夫をしたということですね〜。
そして接客に関しては、“サービスの神様”と呼ばれる人物・新川義弘さんの考え方を取り入れたと言います。
一つは、事前察知。お客さまがしてほしいことを事前に察知すること。
二つ目は、オペレーション。これは運営力のことで、適切なテーブルに適切な提供時間で適切な商品が配られているかどうか。
三つ目は、顧客認知。お客さまの名前や好みを覚える、ということだそうです。
その上で、焼肉店「大将軍」が盛り返した背景には、もう一つ理由がありました。
「両親がやっていたことで、一つの武器として、顧客リストがいっぱいあったんですよ。半額メニューを頼んだお客さまに毎回、住所と名前を書いてもらっていたようで、確かそのリストが2千とかあったかな。それを僕が手で打ち込んで、毎月、自作のパワーポイントのハガキを打ったんです。結果的に、4分の1ぐらい跳ね返ってきました」
これには三戸さんも、思わず「すごいヒット率!」と驚きの声。
「それをやり始めてから、もう半額セールのチラシは打たなくなったので、利益率も上がりましたね」と本田さん。
既存客に毎月送るハガキには新商品の情報などを載せて、半額セールという価格勝負ではなく、コンテンツ勝負に切り替えたと言います。
「飲食店の基本で、しっかりオペレーションして、お客さまに満足してもらう。リピートのリストに記入してもらう。毎月DMを送る。この単純なことをみんなやっていないから差が出る。別に難しいことはしていないんです」
地道にやることをやって、閉店の危機にあった実家のお店を復活させたのですね!
こうして、焼肉店「大将軍」が上向きになったあと、韓国豚焼肉専門店「BUTAMAJIN」の経営を経て、いよいよグルメバーガー「SHOGUN BURGER」の立ち上げへと向かいます。
本田さんがハンバーガーに目をつけたのは、「一発逆転で世界に進出できるものって何だろう?と考えたときに、和牛のハンバーガー屋がいいんじゃないか、と思ったんです」とのこと。
もともと賄いでハンバーガーを作ることがあったという本田さん。
焼肉店「大将軍」のハンバーガーだから「SHOGUN BURGER」。
和牛で、「SHOGUN BURGER」という店名で、ロゴには将軍の兜を採用し、味にも自信がある。
1店舗目は富山でテストして、2店舗はインバウンド向けの観光スポットである東京・歌舞伎町に出店し、3店舗目ぐらいで世界進出できるはず。
そう考えた本田さんは、自信満々で歌舞伎町に2店舗目をオープンしました。
「いきなり家賃120万円の物件にチャレンジしました。歌舞伎町の無料案内所を改装して2,000万ぐらいで作ろうと思っていたのが、保証金だとか何とかで結局5,000万かかって、会社のお金が全部無くなったんですよ」
おおお、まさに一世一代の勝負だったんですね!
結果はいかに…?
「それが全っ然、売れなくて(笑)」
ええええー!!!
本田さん曰く、当初は富山にある店舗よりも売れていなかったのだとか。
「SHOGUN BURGER」のブランドは、外国人観光客にウケそうな気がしますが、何が足りなかったのでしょうか?
「友人にシェフやフーディーと言われる人たちが多くて、その人たちに『美味しくない』って言われたんです(笑)これは東京のレベルに達していない、と言われて、色々考えました」
そこから、人気店に倣って焼き方を工夫したり、バンズやお肉を少しずつ変えるなど、試行錯誤の日々。
「商品開発をやり続けて、磨きまくって、少しずつ認知されていった」と話す本田さん。
もちろん商品開発のほかにも、インバウンドの施策として、トリップアドバイザーやGoogleを活用したり、ホテルに営業したり、地道なマーケティングや営業を続けました。
そして気づけば、20坪で1,000万〜1,500万を売り上げる行列店に!
「諦めずにインバウンドのレビューや点数を貯めていきました。すると、お風呂の水じゃないけど、溢れるときがくる。あふれるまでは何も反応がないんですよ(笑)溢れた瞬間にドンッ!とくるので。ここを、みんな耐えられないというか。何をやってもダメなんですとか言うけど、それはやりきっていないだけかもしれません」
ふむふむ。資金が尽きるというケースもありますが、少なくとも本田さんは「やりきった」ことで、現在のような「SHOGUN BURGER」を作り上げることができたのですね!
他にも、本田さんが初めて作ったブランド「BUTAMAJIN」を撤退した背景や理由といったお話など、タメになる情報を惜しみなく出してくださいました。
ここに掲載したお話も、とてもディテールまでご紹介しきれませんので、是非アーカイブをお聴きくださいね!
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