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キッチンカーからコンビニ展開へ!缶の「伊良コーラ」ができるまで

番組から
2024/09/15


9/15(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジの山本博士さん。

ゲストは、先週に引き続き、伊良(いよし)コーラ株式会社の代表取締役社長で、コーラ職人の小林隆英さんでした。

前回は脱サラして独立までのお話を伺いましたが、その後、どのようにしてスケールアップしていったのか?

「伊良コーラ」がコンビニで売られるようになった経緯を詳しく伺いましたよ!



青山ファーマーズマーケットでキッッチンカーを出していたある日、お客さまから「お持ち帰りで欲しい」という要望があったと、小林さんは言います。

しかし、当時のパウチで飲む「伊良コーラ」は、時間が経つと炭酸が抜けて美味しくなくなってしまう。

それなら…と、瓶に入れたシロップだけの販売を開始し、オンラインストアで売り始めました。

ちょうど同じ頃、テレビ番組の取材が入っていたこともあり、貴重な機会を逃さないためにも、ネットで買える“シロップのみ”の販売に踏み切ったそうです。

さらに、「せっかく瓶のシロップを作ったから、小売店さんにも卸してみようと思って、伊勢丹新宿店に営業したんです。そうしたら、めちゃくちゃ興味を持っていただけました」

いやいや、いきなり伊勢丹新宿店!?すごい行動力ですよね。

具体的にどういったルートで営業をかけたのでしょうか?

すると…、「僕は代表窓口にメールしましたね(笑)」と小林さん。

その甲斐あって、バイヤーの目に留まり、なんと伊勢丹新宿店でポップアップストアを出店できることに!


こうしてメディア露出や百貨店でのイベントで認知度を上げ、キッチンカーのほかにネット通販でも売上を得られるようになった「伊良コーラ」。

次に考えたのは、“自分のお店”です。

「固定の店舗がなかったんですよね。なので、工房の横に小さい直売所を作って、ガラス張りにして作っているところを見せるようにして。伊良コーラ総本店 下落合という店舗を作りました。お店の前に行列がずーっと何百メートルもできて、知り合いに『電車から行列が見えた』って言われるほどでしたね。それが2020年です」

なるほど〜。最初はキッチンカー、次にネット通販や百貨店への卸を経て、店舗オープンとなったわけですね!


「伊良コーラ」の拡大は、まだ続きます。

次にお声がかかったのは、高島屋。

それも、シロップではなく「すぐ飲める商品をお中元で出したい」と言ってくださったそうです。

「もともと僕も、RTD(READY TO DRINK=ふたを開けてすぐにそのまま飲める飲料)を出したいなと思っていたんです。でも、充填会社に頼む場合の小ロットが1万本ぐらいだったんですよね。当時、スモールビジネスで自分1人でやっている中で、1万本の在庫はちょっと怖いじゃないですか。そこに、高島屋さんがお中元で出す分8,000本ぐらいの買取を確約してくれるということが分かったので、これだったら作れる!と、RTDを作ったんです。それで営業をしてみたら、これまた結構反応が良かったんですよ」

へええ〜、トントン拍子に話が進みますね(笑)

ちなみにRTDを作ったあと、どんなところに営業したのか伺うと、「DEAN & DELUCA」とのことでした。


しかし、ここまで順調に販売ルートを広げてきた「伊良コーラ」ですが、2021年には他社も続々とクラフトコーラ業界に参入してきます。

「2021年っていうのは、ちょうど色んなクラフトコーラがドカンと出た時代なんですよ。その中には大手メーカーもいて、コンビニで売っていたりとかしていました。そんな時、2022年の春ぐらいに、高校の同級生から『クラフトコーラ市場って小林くんが作ったようなものなのに、市場の伸びに対して伊良コーラって全然伸びてないよね。これってシンプルに経営者の責任だよね』って言われて、ぐうの音も出なかったんですよ」

ご自身でもその点は自覚していたそうで、小林さんは次に「缶タイプのクラフトコーラを世の中に広めたい」と、考えるようになります。

何故なら当時、クラフトのノンアル飲料で缶タイプを出しているところは、ほぼ無かったから。

「それが2022年4月。そこから、缶のクラフトコーラの研究が始まったんです」


そして、ここからが大変だったと小林さんは言います。

「瓶から缶に変更することは激ムズでした。理由の一つは、これまでと違う製造技術の開発が必要だったから。伊良コーラは、レモンの皮や色んなスパイスなどで、ちっちゃいツブツブがたくさんあるんですが、缶って高速で充填するので機械に詰まってしまって適応できないんですよ。僕らが今までやっていた技術が通用しないので、美味しさを担保しつつ、全く新しい技術を開発する必要がありました」

もう一つは、設備と資金面。充填の工程だけを別の会社に協力してもらうことにしました。

「ただ、缶の充填を行なっている会社は大企業が多く、依頼を受けてくれる会社を探し出すのにめちゃくちゃ難航して…。たまたま、飲料関係に勤めている高校の同級生に相談したら、役員レベルの方と繋がっていることが分かって、すぐに繋いでもらったんです。それでもロットは基本的に10万本ぐらいの話。単価が高くなってもいいので、もう少し減らして数万本にしました」


こうして完成した、缶の「伊良コーラ」!

ナチュラルローソンで先行販売し、その1週間後に一般販売とネット販売を開始。

当初の計算では、発注した何万本という商品をさばけるのは3〜4カ月かかると考えていましたが、なんと2週間で売り切れ!いやぁ〜、すごいですよね!!

勝因は何だったのでしょうか。

「当初はコンビニで売ることに対して、ネガティブな部分もあるのかな?と懸念もあったんですけど、結果は、みんな喜んでくれたんですよ。コンビニでも買える!って。缶じゃないほうがいい人は、瓶タイプやシロップだけを選ぶなど、(棲み分けが)割とうまくいったんです」


今後は、「とにかく直営店を増やしたい」と語る小林さん。

「都内でいうと、10店舗ぐらい増やしていきたいなと思っています」とのこと。

伊良コーラがますます身近に、手に入りやすくなりそうです。

まだクラフトコーラを試したことがない方は、コンビニやスーパーなどで缶の「伊良コーラ」を一度飲んでみてくださいね!


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