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行列のできるパン屋「アマムダコタン」創業者に聞く、人気の理由

番組から
2024/08/04


8/4(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジの山本博士さん。

ゲストは、株式会社peace putの代表取締役、平子良太さんでした。



平子さんは、平日でも行列ができる生ドーナツ専門店「I’m donut ?(アイムドーナツ)」と、福岡発の人気ベーカリー「アマムダコタン」の創業者。

どちらも社会現象を起こすほど人気のお店なのですが、そのヒットの秘密について詳しく伺いました!


もともと福岡でイタリアンの料理長をやっていたという平子さん。

独立後、最初にオープンしたのは、「パスタ食堂ヒラコンシェ」でした。

「1店舗目は、福岡の平尾駅から徒歩5分ほどの雑居ビルの3階で、7坪の小さなパスタ屋でした。外国の田舎で夫婦が営んでいるような食堂っぽいお店にしたいなと思って。料理は、ジブリ飯のような、すごくシンプルで当たり前の料理だけど美味しく見えるような感じ。それほど大きくない皿にこんもり盛り付けるとか、そういう感じを考えました。ジブリ飯って、目玉焼きにベーコンだけでもめちゃくちゃ美味しそう。あれって、まさに世界観や雰囲気を作っているだけで美味しそうに見えるんですよね」

ジブリ作品が大好きだという平子さんは、内装もアンティーク調のデザインにして、フランスの田舎のような雰囲気にしたそうです。

そうして小さなパスタ屋は、平子さん曰く「毎日満席でやばい」くらいの人気店に。


では、1店舗目を成功させたあと、どういった流れで店舗展開していくのでしょうか。

「(7坪のお店は狭くて大変だったから)箱を大きくしたいなと思って、『ヒラコンシェ クラシック』という2店舗目を作りました。1階にドライフラワーのお店を作って、2階をレストランにして。で、2階のレストランの天井に生花をバーッと吊って、それが何カ月か経つとドライフラワーになって、1階で販売していくみたいなサイクルができるお店にしたんです」

ひえー!オシャレですねー!

平子さんはアンティークの世界も大好きで、お店の内装は全てそんな雰囲気。「ドライフラワーってアンティークと相性がいい」のだそうですよ。

そうして、店内の雰囲気だけでなく、料理が美味しいことも相まって、2店舗目もこれまた人気店になります。


1店舗目、2店舗目と、レストランで成功した平子さんですが、次に始めたのはパン屋でした。一体何故でしょうか?

「基本的には全部手作りでやっていたんですけど、パンだけは買いに行っていたので、パンを作りたいな〜と思っていて。当時、僕がずっと通っていた福岡のパン屋さんに相談して、色々と教えてもらいました。そしたら今までの比にならないくらいの予算が必要で、これはもうパン屋をしないとだな…と思って」

こうして次にオープンしたお店が「アマムダコタン」。

流行語にもなった「マリトッツォ」の火付け役とも言われる、行列のできるパン屋です。

「アマムダコタン」の人気商品は、なんといっても惣菜パン。

もともとイタリアンの料理人でもある平子さんは、自家製の具材を溢れんばかりに詰めた惣菜パンをバラエティ豊かに作りました。

では、惣菜パンを目玉にした理由とは?

「当時のパン屋さんって、今では想像もつかないくらい種類が少なかったんですよね。とくに個人店でやっている美味しいパン屋さんって、本当に種類が少なくて。理由としては、小麦の味を感じて欲しいので極力お惣菜はハムとチーズだけで…とか。なので、僕がパン屋をやるなら、種類だけじゃなくて、食べてもびっくりさせるっていうのを念頭においてバラエティを考えましたね」

さらに、ブリオッシュ生地のパンに生クリームを挟んだローマの伝統スイーツ「マリトッツォ」が話題になって、「アマムダコタン」はますます人気店へと成長していきます。


これまでオープンしたお店は最初からうまくいっている印象の平子さん。その理由は何なのでしょうか。

すると、「積み重ねだと思うんですよね」とのこと。

1店舗目は小さなお店だったので成功と言っても規模が違う、と前置きしたうえで、平子さんはこう語ってくれました。

「だんだんお客さまが増えていってからのパン屋なので、ストーリーがあるっていうのが一番大きいかなと思います。僕が何者かも分からない状態で『アマムダコタン』っていうパン屋を出したとしたら、こんなことになっていないと思うんですよね。今までの『ヒラコンシェ』のファンが、『アマムダコタン』にお客さまとしてバーっと来てくれて、その口コミってのは大きかったんじゃないかなと思います」

なるほど〜。当初からご自身の世界観をしっかり持って店づくりを行い、味にこだわり、ファンを少しずつ増やしていった結果が今なんですね!


さて、次回はいよいよ、生ドーナツ専門店「I’m donut ?」について深掘りします!お楽しみに!


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