6/30(日)9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、株式会社T'sインベストメントの会長、竹之内教博さんでした。
リラクゼーションサロン「りらくる」の創業者として知られる、竹之内さん。
31歳のときに「りらくる」を創業し、7年で 全国600店舗まで拡大した人物です。
その後、「りらくる」を270億円で売却。
現在は、株式会社T'sインベストメントで、さまざまな事業を展開しています。
そんな竹之内さんに今回、「りらくる」を大成功に導いた秘訣について伺いました!
まずはリラクゼーションサロンを始めた理由についてですが、
実は、「りらくる」にはモデルになったお店があると言います。
「今まで60分6,000円で受けていたマッサージが半額になっている!と、僕はもう衝撃を受けて。で、そのお店はお客さまで超満員だったんです。なので『りらくる』は、これは絶対いける!と思って始めたビジネスなんですよ。パクリです(笑)」
竹之内さんがよく言っているのが、「TTP」=「徹底的にパクる」ということ。
これは「流行っている店の真似をする」のではなく、「流行っている店の、流行る要因を真似する」という意味なのだとか。
もちろん、そのためには徹底した分析が不可欠です。
当時、60分6,000円ほどが当たり前だったマッサージ業界。
その半額で始める「りらくる」に対して、儲からないのでは?という懸念はなかったのでしょうか。
「もちろん最初はありました。なので、そのお店(モデルとなったお店)の売り上げの仕組みを全て聞き出しました」とのこと。
え、一体どうやって??
「イチユーザーとしても店に行きましたし、面接も行きました。その時に、施術者にはいくら入りますか?と聞いたら、2,000円くらいだと。3,000円のうち2,000円がバックということは、一人1,000円の売上ですね。で、例えば10時間働いたとしても全然稼げなくないですか?って聞いたら、だいたい10時間も働けば8名くらいはお客さまを付けられます、という答えだったんです。これで、だいたいの客数が分かるじゃないですか。こうやって研究というか調べていきました(笑)」
すごい!驚きの行動力ですよね。
また、当時すでに2,980円のお店が10店舗ほどあり、竹之内さんはそれらを全て見て回ったそうです。
「すると全て流行っていたから、うちだけ流行らないってことは無いと思って、急いでオープンしましたね」
なるほど〜。「りらくる」は、かなりの確信を持ってオープンしたお店だったんですね!
とはいえ、先に述べたように、「流行っている店の真似をするだけ」では長く続きません。
何故なら、他の人も同じような業態を作って、競合がどんどん増えていくから。
そんな中でリラクゼーションサロン「りらくる」が成功したポイントとは何なのでしょうか。
一つは、スピーディーな店舗展開にありました。
「1年目で多分5〜6店舗まで出して、2年目で20〜30店舗、3年目で100何十店舗。最終的には、月に11〜12店舗を出していたんで、年間で150店舗ずつぐらいのペースで出店していましたね」
これはかなりすごいスピードです。しかも、どこにでも出せば良いってわけではないですよね。
どのような出店戦略をとっていたのでしょうか?
「最初の4〜5店舗は、ビルインやロードサイドなど色んなところに出してみたんですよ。そうしたら、ロードサイドが一番お客さまが来たんです。幹線道路ですね。なので、似たような場所を全国で選んでいきながら、店舗を増やしていきました」
さらに竹之内さんのお話は続きます。
「(出店先は)コンビニ跡がメインなんですよ。コンビニって、撤退する時は必ず他のテナントを入れたがるんです。何故かというと、例えばファミリーマートさんがあって、撤退した時に、そこにセブンイレブンさんがきたら嫌なんです。だから、他のコンビニにその場所を取られないために、違う業種のテナントを付けてから自分たちが撤退するんですよ。なので僕は、コンビニの開発部門と仲良くなって、つねに空き物件の情報が『りらくる』にくるようにしていました」
へええ〜!面白い裏情報ですね!
竹之内さんは、「最初のうちは経営者が自ら動くことが一番重要」だとおっしゃいます。
実際、最初の60店舗くらいまで、ほとんど竹之内さんが探してきたそうですよ。
自ら動くことで、コンビニ事情を把握して「開発部門と仲良くなろう」といったアイデアが出てきたんですね〜!
そしてもう一つ、「りらくる」が成功したポイントに、マニュアル化があります。
「お客さまが求めているものって、多分、プロが提供したいと思っている“極めた技術”じゃないと思っているんです。なので超シンプルにして、『1週間で素人でもできるマニュアルを作った』というのが、実は差別化の一番大きなところです。りらくるは、『できるだけ安い価格で手軽に気持ち良く』を追求しているわけなんで、全てのお客さまを満足させるつもりはないんです」
もちろん、こういった竹之内さんのやり方で技術の質も担保できているからこそ、今まで続いています。
ほかにも、接客についての考え方など、「りらくる」ならではの面白いエピソードも出て来ましたので、是非アーカイブでお聴きください!
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