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インバウンド人気エリアで古着が売れる?「古着屋JAM」社長に聞く業界裏話

番組から
2024/06/23


6/23(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。

ゲストは、先週に引き続き、株式会社JAM TRADINGの代表取締役、福嶋政憲さんでした。



「古着屋JAM」をはじめ、全国の大都市に店舗を広げる株式会社JAM TRADING。

現在は、「古着屋JAM」のほかにも、リーズナブルな価格帯の「LOWECO by JAM」や、主にレディース古着を取り扱う「Elulu by JAM」など、テーマの違う5つのブランドを展開しています。


何故、それほどブランドを増やしていったのでしょうか。

すると、「古着の買い付けの中で、とにかくたくさん買いたい、というのがある」と福嶋さん。

「(人気ブランドの)ラフルローレンやパタゴニアだけ買うってなると、1,000品見て1品見つかるかどうかという世界なんです。でも、例えばレディースのドレスだったり、ただのボーダーのロングTシャツっていうのは買える。何でもいいってわけではないので選びますけど、買う幅を広げるためにブランドを増やしていったというのが一番大きいですね」

なるほど。そうなると、今度は在庫管理が大変そうですよね。

なんせ古着は一物一価。山本さんも、スマレジのお客さまから、商品の単品管理についてのご相談を受けることが多いのだとか。例えば、「何kgでいくら」といった買い方をした場合、原価が付かないため、値付けが大変なんだそう…。

これに対して福嶋さんは、次のように語ってくれました。

「僕らはネット販売から始めたので、逆にいうと、そういうのが当たり前だったんですよね。1点管理が当たり前だと思っている中でリアル店舗を作ったので。例えば、今のJAMのオンラインストアの中には6万点ほど載っているんですが、それぞれにID番号がつけられています。その考えと一緒で、30店舗あっても、それぞれの店舗にある商品は全て紐付けされていて、出荷前にPOSレジに全て入力してID管理している…という感じです。昔からシステムを組んでやっていました」

ネットで出品するためには必ず仕様を入力をしないといけないため、その流れで、リアル店舗ができた後もとくに抵抗なく1点管理を続けているということですね。

というか、そのJAMのシステムがすごい!

三戸さんも思わず、「その古着システムだけで売れそうですよね!」と言っていましたよ(笑)


では、出店戦略については、どういったお考えなのでしょうか。

「やっぱり人口比率は見ます。そして、地域ごとに古着屋さんが多いエリアがあるので、そこで一番店になるようにしています。商品がたくさんあればお客さまが来てくれるというのが根本にあるので、とにかく大きな店舗。原宿に今2店舗あるんですが180坪と100坪の店舗ですし、大阪のアメリカ村も100坪の店舗というふうに全て大きな箱です。私も調べてみたところ、人口分布通りの顧客がいるんです。インターネット販売を先行してやっていたので、例えば札幌に新オープンしましたってなっても、すでに知っている人がそれなりにいる。どこに行っても、知っています!というお客さまは一定数いるんですね」

また株式会社JAM TRADINGでは、アプリを経由して会員カードを作っているため、その中で新店舗の告知をしたりしているのだとか。


ちなみに、古着が売れるような地域の特性ってあるのでしょうか。

福嶋さん曰く、「インバウンドが来る地域は強いですね」とのこと。

えっ、インバウンド?外国人観光客が、わざわざ日本で古着を買うなんて不思議です。

その理由は…、「日本の古着は匂いもしないし、キレイだし、これは本当に古着なの!?って。実際、僕らも、京都、原宿、下北沢などはインバウンド比率がすごく高いんです。で、冬場になると札幌店のインバウンド比率が高くなったりとかします」

へええー!本当に分かりやすいんですね〜。

「例えば、アジア系の方はブランド物をよく買いますし、欧米系の方は本当に見た目重視。あとは、リメイク品を『珍しい』と言って、よく買って行ってくれます」

海外の方から見たら、日本の古着ならではのウリがあるんですね!

今後は、「海外出店もしてみたい」と話す福嶋さん。

「JAMとして、オースラリアやロンドンに出店してみたいですね。もしかしたら、ちゃんと洗濯して、コーナー作りして、セグメント分けしてっていう、日本流の古着屋がウケるんじゃないかなと思っています」

それは是非、実現してほしいです!世界の「古着屋JAM」になることを願って!


福嶋さん、2週にわたって、ありがとうございました。


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