5/1(日)9pm - 9:30pm
いらっしゃいませ!
事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さんでお送りしている『お店ラジオ』。
ゲストは、先週に引き続き、一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事で、内閣府地域活性化伝道師でもある、木下斉(きのした・ひとし)さんでした。
今回は、全国各地で数多くの街の再生に関わってきた木下さんに、UターンやIターンなどで地方にお店を出す場合について、具体的なポイントを伺いましたよ〜!
まず、どんなお店が地方で成功しているのか?
木下さん曰く、「地方にお店を出しているけど、お客様は地元じゃないってお店が繁盛店になっている」とのこと。
例えば今、北陸地方に、そういったお店がどんどんオープンしていると言います。
なぜ北陸なのか。その理由の一つは、北陸新幹線です。
「新幹線の開業で、ある意味、北陸も“東京の郊外”になった」という木下さん。
能登半島でオープンした和食店や、廃村になった集落にできた本格オーベルジュなど、全国からお客様がやってくる人気店になっているそうです。
そして、こういった人気店の特長は、「こんなコトをこんな場所でやるの?! すごい!」と、みんなが言うレベルのサービスだと、木下さんは教えてくれました。
地方なので不動産はかなり安価。
その分、サービスの中身にこだわった本格店が、地方で成功をおさめているんですね。
以前は、北陸だったら金沢にお店を出すなど、一等地で開業することが一流店の証でした。
しかし今は、この価値観が中堅〜若手世代でガラリと変わったと言います。
SNS時代の今、口コミでつながって集客がやりやすくなっていることもあり、「一定以上のサービス」を行なっているお店は、あえて中心地を外してオープンするケースが増えているのだとか。
ほかにも、島根県の邑南町(おおなんちょう)は、広島からだいたい1時間の都市圏に位置します。
自動車で1時間という範囲だったら、十分に商圏範囲に入ってくるとのこと。
広島市内で店を出すことを考えると、邑南町の空き家や物件を買って、リノベーションしたほうがカッコいいレストランになる。
そんな考え方が地元の人々の広報活動の甲斐あって広まり、実際に邑南町に若いオーナーたちのお店が集まってきていると言います。
「週末に広島市内の人たちが島根県邑南町まで行って楽しむってことが普通に起きてくる」と木下さん。
地方にお店を出すとき、「自治体の規模や人口など、あまり見る必要はない」と教えてくれました。
それよりも商圏の範囲を見て場所を選び、地方だからこその安い物件でこだわりを実現し、わざわざ足を運びたくなるような充実のサービスを提供すること。
これが大切なんですね!
では、物販の場合はどうなのでしょうか?
「物販になると、自分の店で商品開発までやっているお店はうまくいっている」とのこと。
逆に、仕入れたものだけを売っているお店は、ほぼ失敗しているそうです。
なぜなら、「地方にある売れるようなモノって、実は数が少ない。だから空港でも売っているし、駅でも売っているし、そのオーナーのお店でも売っている」ということで、地元の特産物といえども同じものを売っていては難しいんですね…納得です。
しかし、「とてつもない売上を叩き出しているお土産屋がある」と、木下さんから気になる言葉が飛び出しましたよ!
そのお土産屋さんは、熊本県上天草市にあると言います。
社長がもともとお土産の商品開発を行う会社に勤めていたため、そこのお店に置いてあるものはほぼオリジナル商品。
地元の海産物などを利用した「炊き込みご飯の素」など一つとっても、ちゃんとオリジナルデザインされていて、「この店でしか買えないコレ!」という感じで商品を打ち出しているそうです。
木下さん曰く「そこにしかないモノ。高いけど、みんな買っていく」とのことで、やはり付加価値をつけることは重要なんですね。
木下さんは、「自分なりの技術、スキルのようなものがないと、独自開業ってかなり難しいと思う」と言います。
「というのも、誰でもできてオペレートできるものって、フランチャイズチェーンがかなり展開している業態。
なので、それ以外でやるとなると、小さい業態で特殊性を出さないといけない」とのことです。
それでは最後に、いつもの質問!
「木下さんにとってお店とは?」
お答えは…街を変える一つの大きなチカラ!
その理由を、木下さんはこう語ってくださいました。
「実は、行政が街を変える確率よりも、一軒のお店が街を変える確率のほうが、圧倒的に高いんですよ。
あのお店ができたってことで、その周囲が本当にガラッと変わっていくというケースがたくさんあります」。
全国各地で街の再生に携わってきた木下さんならではのお話でした。
ありがとうございました!
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5/1(日)9pm - 9:30pm
DJs: 三戸政和(事業投資家), 山本博士
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