4/16(日)9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは先週に引き続き、有限会社ゑびや、株式会社EBILABの代表取締役社長、小田島春樹さん。
そして、EBILAB最高技術責任者の常盤木龍治さんでした。
今回もタメになるお話がてんこ盛りです!
早速、常盤木さんに、先週伺ったようなデータ経営を始めるためには、まずは何から行ったらいいのか?を質問しました。
すると、「ホワイトボードに書いたものだったりとか、何でもデータにできるので、まずアナログからデータに置き換える最初の一歩の部分を、僕は必ず体験していただくようにしています」とのこと。
例えば、Microsoft Office Lensという無料のツールがあります。これは、ホワイトボードや書類、手書きのメモなどを撮影すると、画像やPDF、Wordなどの形式で保存することができるというものです。
「で、そうなってくると、次に、データをどうやって人と交換・共有するか。LINEWORKS、Teams、Slackといった社内コミュニケーションツールをプラットフォームとして使うことを推奨しています」と、常盤木さん。
こういったツールを使うことによって、「誰から誰に、どの程度のボリュームの業務依頼があったか」が、可視化されます。また、途中から入ってきた中途社員の方でも、それまでのやりとりが見られるので、誰がどんな仕事内容をやっているのかを把握できます。
こういった環境にすれば、「例えば人流データを調査していくなど、本格的にデータ化して予測していくための土壌が作りやすくなるってことです」と、教えてくださいました。
では、店舗経営を実際にやっている場合、具体的にどんな情報をデータ化していったらいいのでしょうか?
「やはり目標・目的ですね」と常盤木さん。
「例えば、ゑびやでは、アンケートをとても大切にしているんですね。座席にQRコードを用意して、そこからアンケートを取得。僕らの場合でいうと全体の6%〜13%程度の方がアンケートを書いてくれているんですけど、誰が出てたとき、どんなサービスで、何故その問題が起きてしまったのかっていうことを、僕ら経営メンバーが介入しなくとも、現場が自発的に改善できる環境を作ってきました」とのこと。
それって、どんなアンケートなのでしょうか。
続いて小田島さんがお答えしてくださいました。
「基本的には、来店動機、何回目の来店ですか?っていう質問でリピーターの測定。あとは、郵便番号も書いてもらっています。郵便番号だけで細かいエリア情報が取得できる。そこまでベースで書いてもらったあとに、お店の居心地、サービス、接客、盛り付け、味、提供時間という6つのカテゴリーで一旦評価をして頂いています」。
ただ、アンケートに答えてくれるお客さまばかりではありません。
そこで「ゑびや」では、お菓子など粗品をプレゼントしたり、100円引きや500円引きといったキャッシュバックを行うことで、アンケートの回答率を引き上げていると言います。
さらに、小田島さんがおっしゃるには、「現場で今、Slackを使っているんですけど、アンケートが書き込まれた瞬間に、Slackの中に自動的に飛んでくるようになっているんですね。それを全スタッフが見て、いいね!をつけたりとか、改善点があれば返信をつけたりしています」。
これは確かに便利ですね!常盤木さんがおっしゃっていた「経営メンバーが介入しなくても現場が自発的に改善できる環境」ってことですね。
こうしてより良い店舗に変えていくことで、売上も確実に上がっていったと小田島さんは言います。
「私がお店を引き継ぐ前、2012年の時の決算の数字が、売上でいうとおよそ1億円。今、ゑびや、EBILABのグループ全体でいうと、今期およそ8億ぐらいの売上になるんじゃないかなと思っています」とのこと。
すごいですよね。その背景あるのは、もちろんデジタルで効率化されているからということもありますが、「色んなことをデジタル化することによって、バックオフィスをする人たちの余力をすごく作り出したこと」に、秘訣があるのだとか。
「例えば経費の清算もそうですし、僕は“作業”って呼んでいるんですけど、その経営作業がどんどん無くなっていって、商品開発であったり、看板やメニューの開発とか、お金を獲得することに対して時間を圧倒的にさけるようになった、ということが結構大きい。全員で稼ぐ“全員野球”ができる体制を作っていったことが、ゑびやというお店の中の成功した一例かなと思っています」。
ほかにも、失敗談やロードサイドでの勝ち方、今後の展開など、様々なお話を伺うことができました。今回も是非、アーカイブで詳細をご確認くださいませ。
それでは最後に、いつもの質問です。
お二人にとって、お店とは?
小田島さんの回答は…「フロンティア」。
まだまだ可能性に満ち溢れている。やり方次第では、いくらでもビジネスとして成長できる要素がある。そういった意味でフロンティアだと思っている、とのことでした。
常盤木さんの回答は…「その人の人生そのものを変える場所」。
「人生って結局、どこでお金を稼ぐかと、どこでお金を使うかぐらいしか、実は本質的な自由はないと、ずっと考えていて。そういう観点で見たときに、その人の人生そのものを変える場所だと僕は思っています」と語ってくださいました。
お二人のお話を参考に、みなさんも明日からデータを活用した経営を始めてみませんか?
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