4/14(日)9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、先週に引き続き、株式会社ゆで太郎システムの代表取締役社長、池田智昭さんでした。
先週、「ゆで太郎」は信越食品株式会社と株式会社ゆで太郎システムの2社で運営しており、池田さんが手がける「ゆで太郎」では“町の蕎麦屋”をめざしている、といったお話がありました。
では、そもそも蕎麦屋にしようと思った理由はなんだったのでしょうか。
今回は、主に蕎麦業態のポテンシャルについて深掘り!
池田さん曰く、「なんで蕎麦屋かというと、蕎麦屋が一番遅れていたんですよ」とのこと。
寿司屋で言うと回転寿司、アパレルと言うとUNIQLOのようなイノベーションが、蕎麦屋ではなかったそうです。
その理由を池田さんは、このように語っていました。
「多分、(そのままで)儲かっていたから。あんな高い値段で売れるんだもんねぇ(笑)」
蕎麦屋を始めようと思った当初、「原価が案外低いんだな」と、驚いたと言います。
「町の蕎麦屋って、お昼に営業して、お昼休みとって、夕方にちょっとやって閉めちゃう。いつ食べたらいいんだ、と。私らは車で営業している商売だったので、外でご飯を食べたかったけど、そういう時間帯に入れるのはラーメン屋と牛丼屋しかなくって。あと、量が少ない、高いなど。だから、そうじゃない蕎麦屋を作れば、きっと売れる、俺は食べたいと思ったんです」
こうして、まず5店舗オープンしたあと、千葉県市原市に初めて駐車場25台付きの「ゆで太郎」をオープンしたという池田さん。
結果は、目論見通り「うんと売れた」のだとか。
“立ち食い蕎麦”だと駅前やオフィス街などに出店が限られがちですが、“町の蕎麦屋”として“郊外”に店舗を出したところ、朝・昼・夕方と売れるようになって、さらに土日はファミリーや高齢者のお客さまも増えたと言います。
加えて「ゆで太郎」の特長は、味へのこだわり。
「うちは蕎麦を打ってから、3時間寝かせて、だいたい12時間以内に使います。製麺屋に頼めばいいと思いますが、一度試した結果、全然違うね…となったんです」
安くてうまい町の蕎麦屋。消費者側としては有難いお店ですが、お店側としては店舗で製麺しているとデメリットもあるのではないでしょうか?
「例えば家賃、製麺スペースの面積が必要になりますよね。でも、うちは駅前じゃないから、駅前で坪5万するんだったら、離れた場所で坪2万円ですよ。人件費は、別に変わらないですね。朝に売れて、昼に売れて、夕方や夜にも売れるので、アイドルタイムに仕込みをする。だから、短い時間で人を採用しなくていいんですよ。全部フルタイム。正社員率が高いんです」
さらに、メニューにも成功のポイントがありました。
「うちは、フルサイズのカツ丼、フルサイズの蕎麦とのセットも用意しています。やっぱり蕎麦だけでは厳しいので。丼ぶりを付けても、うちは800円程度です。それで丼ぶりがどれくらい売れるかというと、丼ぶりとお蕎麦のセットで半分ですね。そのうちの3割以上はカツ丼かな。だから、定食屋ですよね。町の蕎麦屋っていうのは、日常食のお店ですから。うちは、日常食としての値段やボリュームを踏み外さないようにやっています。で、日常食だからガパオとかはやらないよってこと(笑)」
郊外型の店舗で製麺を自ら行う、ゆで太郎システムの「ゆで太郎」。
正直、効率が悪かったりしないのか気になるところですが、池田さんがおっしゃるには、むしろ「効率はいい」のだとか。
「原価がめちゃくちゃ安くなりますからね。だって製麺屋さんで作って運んでもらうわけじゃないですから、配送費もいらない。新鮮で美味しくて、安くできる。その代わり、店の面積と設備と教育が必要ってことです」
なるほど〜。教育の部分に関しては、先週のお話にあったマニュアル化ですね!
ほかにも、もつ煮やもつ炒めが看板メニューの「もつ二郎」を併設した「ゆで太郎」の成功例や、出店場所の考え方、次なる戦略など、様々なお話を伺うことができましたよ!
最後に、池田さんは、こう締めくくってくれました。
「蕎麦業態は、日本で一番多かったレストランですよ。それが過去20年とかで減っているだけの話。なぜなら、個人の人たちが辞めているんで。ちゃんとやっていれば増えると思います。これまで、やっていなかっただけ。改革していなかっただけです」
蕎麦のお店、ポテンシャルは十分あるようです!
池田さん、ありがとうございました。
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