3/27(日)9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ!
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、株式会社ビジョンの代表取締役社長 兼CEO、佐野健一さんでした。
株式会社ビジョンは、海外用・国内用のモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービス「グローバルWiFi」や、法人向け情報通信サービス事業などの企業における事業の推進や法人・個人の課題解決に役立つサービスを手掛ける会社です。
そんなビジョンが、今年から新たに「グランピング」という宿泊事業にも本格参入!ということで…
これまでやってこられた事業と全く違う領域。
なぜ、グランピングを始めたのでしょう。やはりコロナ禍の影響なのでしょうか?
実は、コロナ禍以前からグランピングを構想していたという佐野さん。
実家は鹿児島。お父様は工務店をやっていたそうですが、地元に帰れるのは年に数回、あとどれくらい話す機会があるのだろうと考えたとき、一緒に事業をやることを思いつきます。
2016年、2人ともお互いに温泉好きだったこともあって、鹿児島県霧島市にある「温泉旅館」を買います。
その時、佐野さんは、リニューアルの時点ですでに「グランピングをやる」と決めていました。
温泉×グランピングで“源泉掛け流し温泉付きグランピング”など、「既存のホテルや旅館でできないことを実現する宿泊施設」、それが佐野さんのビジョンだったのです。
そして、2018年6月にリニューアルオープンし、今年1月には株式会社ビジョンの新しい事業としてM&Aします。
つまり佐野さんが代表を務める上場企業が、佐野さんの実家の家業を買収した形ですね(笑)
というのも、これには理由がありました。
株式会社ビジョンが手がける「グローバルWiFi」は、世界へ旅行に行くようなアクティブな人たちが約1,500万人ユーザーとしています。
コロナ以降、そういったユーザーの皆さんに「グランピングに興味はありますか?」とアンケートを取ったところ、「興味ある」という回答が大多数で、また「知っているけど、まだ行ったことない」という人が圧倒的に多かったそうです。
株式会社ビジョンの旅行好きのお客様は、実は海外に行くよりも国内旅行に行くことの方が多いとのことで、そういったお客様と「国内でもきちんと関係性を構築できる場所を作ろう」ということでグランピングに参入したと言います。
では、気になるビジョンのグランピング、宿泊料金はどのくらいの設定なのでしょうか?
既存の宿泊棟は、一人あたり食事付き2万円前後。
グランピングができる新しい棟は、ドーム型のテントで、全て冷暖房完備。
テントサウナ、水風呂、露天風呂、そして焚き火ができるスペースもあって、だいたい一人あたり2万5,000円前後です。
ちなみにこれは、投資額に見合っている価格なのでしょうか。
佐野さん曰く、「旅館とグランピングでは宿泊人数が違う」とのこと。
旅館は2名一室で利用することが多いのに比べて、グランピングは3〜4名での利用がとても多いそう。
なので、仮に宿泊料金が1人2万だとしても、グランピングなら4人で8万円になる、という計算。
なるほど〜。
確かにグランピングは大勢で楽しむイメージがあります。
そして、ビジョンでは、主に地元のお客様を集客することに力を入れています。
旅行の行き帰りで時間がかかると疲れてしまって、「実はそれほど満足度が高くない」ということです。
実際、鹿児島県霧島市にあるビジョンの宿泊施設「こしかの温泉」には、15分先に住んでいる地元の方も泊まりに来るそうですよ。
「たった15分で、こんなに違う環境に一気に変われる」と、お客様に好評なのだとか。
いいですね〜!
グランピングといえば、季節を選ぶので、冬場はお客様の数が落ちますが、そこに温泉を掛け合わせることで…「全く落ちないです」と佐野さん。
しかし、温泉が出る場所にグランピング施設を作るとなると、莫大な投資額になるので、10年〜20年の期間でやっと回収できる印象があります。どうなのでしょうか。
佐野さんのお答えはこうです。
「ホテルはそういうイメージだけど、グランピングはきちっと稼働率を上げていけば、そこまでの年数をかけずに回収できると思っている」
その稼働率を上げるためには、「まず、皆さんが泊まりたい!と思っているエリアであるのかどうか」が大切だと教えてくれました。
すごく山奥にいきなりグランピングを作っても、自分たちでイチから集客しないといけません。
例えば、温泉に行こうとなった際、「熱海にしよう」と決めてから「どこに泊まる?」という流れになりませんか?
温泉はエリアを決めることから始まる。
言われたら確かにその通り!
そのため、ビジョンのグランピングも、日本で10本の指に入る温泉郷・霧島にあるのです。
「発見率が高ければ、稼働率を上げるきっかけになる」というのが佐野さんのお考えです。
そして、もう一つ!その次に大事なことが「増設できる環境」
これは「リピートが増えても満室で予約できない」とならないための対策です。
同じ場所に増設できれば、稼働率がアッパー値になってから追加してるので、集客を行う必要もありません。
佐野さんは、お父様と事業を始めるために温泉旅館を買ったときから、この想定をしていました。
「こしかの温泉」の敷地は、当時2,000坪、現在はその3倍以上になっていると言います。
す、すごい…。
このコロナ禍での全国の旅館の平均稼働率は、30%台。
佐野さんは、「グランピングがあったから、全体の収益としては良かった。グランピングがなかったら厳しかったなと思う」と語ってくださいました。
温泉 × グランピング。今後ますます広がっていきそうですね!
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