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井門宗之

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主婦から人気店の経営者へ!「わざわざ」が山奥でも売れるワケ

番組から
2024/03/24


3/24(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。

ゲストは、株式会社わざわざの代表取締役、平田はる香さんでした。



平田さんは、長野の山奥にあるパンと日用品の店「わざわざ」を運営されていらっしゃいます。

「わざわざ」という店名は、長野県東御市にある人口3万人ほどの小さな町で、山の上に店舗を構えたことにより、「こんなところまで、わざわざ来て頂いてありがとうございます」という意味を込めたのだそうです。

今回は、そんな山の上にあるパンと日用品のお店について、その始まりから人気の秘密まで深掘り!


主婦から事業を立ち上げた平田さんに、まずはお店をやろうと思った理由について伺いました。

「もともと東京で、WEBデザインの仕事をやりながらクラブDJをやっていたんですけど、大失敗してしまって、もう嫌になって。これからの人生、何か自分にできることで、社会の役に立つことをやろうと決意したんです」

それがパン屋だったのは、「やりたいことではなく、できることを徹底した」からだと言います。

「何ができるかなぁ〜と書き出した中で、料理が得意だったとか、その延長線上でパンを焼いていたとか、ファッションの専門学校で学んでいたとか、WEBデザインをやっていたとか、それらを掛け算して、全部中途半端だけどこれを全部できる人は私しかいないと思って、お店にしよう!と。ECと実店舗と両方を運営しながら、パンを焼いて、日用品を販売してというスタイルのお店を始めました」


最初はパンの「移動販売」からスタートし、そこで得た資金で実店舗をオープン。

いきなり移動販売をして売れたのでしょうか?

すると、「めちゃくちゃ売れたんですよ(笑)」とのこと。

その理由は…、「地域にパン屋さんが無かったんですね。ほとんど競合がいないってことが分かっていました。あと、移動販売をやる1年前ぐらいから『開業前ブログ』を書いていたんです。一介の主婦がパン屋をオープンしていく様は、ストーリーとして面白いだろうなと思って。なので、移動販売を始めた瞬間に、お客さまがバッと来てくださって、おめでとう!みたいな感じで」

開業までの道のりを綴ったブログ!確かに、それは良い手ですね!

しかし、スタート時は順調だった「移動販売」は、夏になる頃には売上が落ちたと言います。

「2月から始めて、ピークは5月ぐらいで、6月から徐々に売上が落ち出して、その後めちゃくちゃ落ちたんです。で、8月の時点ではもう移動販売を辞めて、9月に店舗をオープン。なので、見切りは早かったんですけど、オープンの時にお客さまは来てくれました」

実店舗では、それまで売っていたパンだけでなく日用品も取り扱うようにした、と平田さんは語ります。

「例えば、パン屋さんだけでオープンしてしまうと、自分の焼けるMAXの量と売上高が労働に集約されちゃうじゃないですか。(当時は一人でやっていたので売上は)3万円程度が限界って分かったんですね。その中から原材料費を払って…となると、利益が全然出ないことがよく分かったので、パンと一緒に日用品を売る店にシフトしたほうがいいなと考えて、早めに店舗にしようと思いました」


平田さんが「わざわざ」をオープンしたのは2009年。

現在では、小売業を主体とした経営を行なっています。

「パンのラインナップは、最初は27種類ぐらいあったんですけど、それを3年ほどで2種類に絞り込んじゃったんですよ。なぜなら生産性が悪いことと、パンの出来も安定しないし、過剰労働になっていたので、菓子パンなどを段階的にやめて2種類にして、食事パン屋さんになったんです。間口がめちゃくちゃ狭くなったので、その時はお客さまがゼロになりました(笑)」

食べる人の健康を考え、カラダを作る食事パンしか焼かない!と、信念を持って方向転換した平田さん。

とはいえ、お客さまが離れていったことに不安はなかったのでしょうか。

「そういうパンを欲しがる人は、絶対に全国にいるはずだ!と信じていたので」


その後、売上はどうなったのかというと…。

「客層が入れ替わった感じなんです。好みに沿わない人はみんな居なくなって、8割方それまでと違うお客さまが来るようになりました。遠くからでも、美味しい食パンとか美味しいカンパーニュを求めて来るような人ですね」

パンを2種類だけに切り替えた瞬間、お客さまはいったんゼロに近くなったそうですが、入れ替わるように、遠くから来店してくださる方や通販の方など、どんどん新規のお客さまが増えていったそうですよ。

もちろん、新規顧客の獲得に向けて色んな工夫も行いました。

「わざわざそれを目指して来るような理想を描いて、その告知の仕方を色々考えました。『私たちはカラダを作る食事パンしか焼かない』ってことを宣言し、作っているシーンを写真や動画で撮って、ひたすら告知していくっていう感じです」


こうしてパン屋から小売主体のお店にシフトした「わざわざ」。

ほかにも、趣味の延長で事業を始めた場合の価格設定のやり方、全国紙や雑誌で取り上げられるための作戦など、気になるお話が盛りだくさん!

是非アーカイブもチェックしてくださいね!


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また、音声メディア「Voicy」では、放送で紹介しきれなかった未公開部分などを配信していますので、そちらも是非聴いてください^^


それでは皆様、またのご来店お待ちしております!


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DJs: 三戸政和, 山本博士

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