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世界大会5位の実績「ロボ団」!専門性の高いスクールの運営&収益構造

番組から
2022/02/13


2/13(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


『お店ラジオ』にようこそ!

パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。

そして今回のゲストは、ロボットプログラミング教室「ロボ団」を運営する、重見彰則さんでした。



まず「ロボ団」とは?

年長さんから始められる、子供たちが対象のロボットを使ったプログラミング教室です。

実際にロボットを作り、そのロボットを動かす手段としてプログラミングを学ぶという、ハードとソフトの両方を学べることが大きな特徴。

月謝1万〜1万5,000円と、けっしてお安くはありませんが、国内・海外に120教室ほど展開している人気のスクールなんですよ。


国際的なロボットコンテスト『WRO(World Robot Olympiad)』では、「ロボ団」で学んでいる子供たちのチームが3年連続で世界大会に出場。

去年は、オンラインで開催され、世界5位にランクイン!という快挙を成し遂げ、民間スクールにおいてトップの成績を収めています。


こういった実績の背景には、「ロボ団」ならではの仕組みがありました。

例えば、ほかのプログラミング教室では子供たちが1人で取り組むのが普通ですが、「ロボ団」では2人1組になって“ペア”で取り組みます。

実は日本において、ペアで学習する形をとっているの「ロボ団」だけ。

簡単にいうと、1人で作るよりも、半分の時間でロボットを完成させることができます。

授業時間80分のうち、ロボット作りに30分、そして残り50分でしっかりプログラミング学習ができると、そういう構造になっているんです。

たった80分でロボットを作って動かすところまでできるんですね〜!

すごい!

重見さんは、「学校で習った算数や国語などを実践する場、それがロボ団」だと教えてくれました。


しかし、いくらすごくても、専門性が高ければ高いほど、授業料を支払う保護者にはなかなか伝わりにくいのが現実。

重見さん曰く、こういった教室では「子供がどう成長しているのかを保護者に分かりやすいように伝えることも大切」とのことで、「ロボ団」では子供たちの成果をこんな形で見えるようにしています。

それが「ロボ団アプリ」!

このアプリ内で、教材などがすべて見られるようになっています。

また、毎回授業のあとに、アプリ上で「クイズ」を実施。

その回答内容で、子供たちの得意領域・不得意領域が可視化されるようになっています。

これで保護者もお子さんも一定の安心を持って取り組めるようになる!というわけなんですね。


そして気になるのが、やはり収益構造ではないでしょうか?

まず入学金があります。

それ以降は「月謝」。

この月謝の中は3つの構造に分かれています。

1. 授業料

2. システム使用料(ロボ団アプリなど教材費のようなもの)

3. 施設維持費

この中で一番収益源になっているのは、2つ目のシステム使用料で、「これに関してはほぼすべて利益になっている」とのことでした。


実は、「ロボ団」というプログラミング教室単体で、ちゃんと利益が出始めたのは、ここ2〜3年の話だそうです。

それまでは、直営1店舗だけでフランチャイズを増やしていく形でした。

例えば、学習塾が塾のすき間時間で週何コマだけはロボ団を運営するといった感じで、どちらかというとカリキュラムを売っていました。

だけど、重見さんとしては1人でも多くの子供たちにプログラミング教育を広げていきたいという思いがありますが、学習塾にとっては当然1人でも多くの子供たちに受験勉強をちゃんとさせたい。

メインは塾でロボ団じゃないため、「コマ(授業時間)が空いていないからロボ団ができない」というケースが続出したそうなんです。


そこで、「2019年から、直営のロボ団だけで収益を得るモデルを作り始めた」という重見さん。

「ロボ団」は教育の面での実績はかなりあります。

だったら、単体で勝負できるようなビジネスモデルに転換していこう!という考え。

現在は、直営20店舗ほど。

その20店舗中16店舗は黒字で利益が出ているとのことです(ちなみに残り4店舗のうち2店舗は最近出したばかりの教室です)。


小学校でのプログラミング教育が必修化されたことにより、今やこういった教室も珍しくなくなりましたね。

競合が増えてきて、「さあ次は差別化をどうするか?」と考えたときに、重見さんはこんなことを思いつきます。

その名も「他人のフンドシ作戦」。社内で実際にこう言っていたそうですよ(笑)

ロボ団にはブランド力がないから、ブランド力があるところと一緒にやればいいんだ!ということで…第一弾として手を組んだ相手が「JAXA」でした。

教室のチラシにも「JAXA」という文字が踊って、それで反響率が3倍に跳ね上がったそうですよ。


以降、「ロボ団」は、様々な企業と組むようになります。

とはいえ、一種のスタートアップであるロボ団がつながれる企業には限界がありました。

しかも2019年から直営店を広げていこうとしていたので資金面も足りない。

「資金」も「ブランド力」も手に入れたい。

そこで重見さんは、M&Aで、とあるグループに入ることを決断します。


…と、今回はここまで!

めちゃくちゃ赤裸々に、ありのままをお話しくださる重見さん!

来週は、M&Aについて掘り下げていきます。

お聴き逃しなく〜。


★疑問・質問も募集中

この「お店ラジオ」では、三戸政和さんと山本博士さんへの質問もお待ちしております。

2人への質問、ちょっとした疑問、相談したいこと、番組の感想・応援・グチなど、何でも送ってきてください^^

ちなみに今回、三戸さんが「実は塾の講師を長らくやっている」ということが判明しました。

びっくりですね!(笑)


メッセージの宛先は、omise@interfm.jp です。


それでは皆様、またのご来店お待ちしております!!


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DJs: 三戸政和(事業投資家), 山本博士

メール: omise@interfm.jp

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