今回の『ビジプロ』は「70点経営主義」が印象的な西村琢さんにお越しいただきました。
生き馬の目を抜くベンチャー業界において、柔らかく、緩く、でも、しっかりとポイントを抑えて経営されている西村さん。
それを可能にする経営哲学は「70点でOK主義」。
満点を目指して息苦しく仕事をするよりも、余裕を持って仕事をしたほうが全員ハッピーになるという考え方です。
西村さんは、日本のビジネス界において「働き方改革」といった言葉が出る10年以上も前から、副業をOKにしたり、子連れ出勤を推奨したり、パートタイム(午前のみ出勤や週3出勤など)を認めるマネジメントスタイルを作り上げておられました。
これまでの日本のビジネス界は、100点完璧主義。
週5フルタイム出勤で、本業に集中、家族よりも仕事を優先が当たり前。
しかし、この100点主義を貫けば、働きたい人が働けなかったり、働いて欲しい人にやめてもらわなくてはいけないことが増えていきます。
仕事のやり方を身に付けた人がやめてしまうと、雇う側も、雇われる側も損をします。
でも、100点主義という価値観を、70点くらいでOKという価値観にするだけで、一緒に働いてくれる人たちの幅が数倍に広がります。
1人に100点を求めるのではなく、2-3人に70点を取ってもらえば、トータルではプラスになります。
このような、これまでにない価値観を生み出す西村さんの発想の起点は「せざるを得ない」を仕事に合わせるのではなく、人生に合わせていること。
子供の面倒をみないといけないので、仕事を「休まざるを得ない」ではなく、「子連れ出勤せざるを得ない」と考える。
自分の人生にとって、ある意味、都合の良い選択をし続けることで、人生の満足感を生み、それが意図せず、組織に多様性をもたらすことで、多くの人の知恵や経験を経営に取り入れることができているビジプロでした。
2021年5月2日『ビジプロ』DJ 三戸政和
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5/2(日)8:30pm - 9pm
DJ: 三戸政和(事業投資家)
メール: bp@interfm.jp
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