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ー光彩の芽吹きMIXTAPEー目の端にちらつく光がある。輪郭を持たない、柔らかな輝き。肌に触れる風のぬるさ。冬の名残を引きずりながら、微かにくすぐるような感触。耳の奥で、かすかに音がする。風の音か、遠くの鳥の声か。あるいは自分の心臓が弾む音かもしれない。ふっと足が軽くなる。気づけばいつの間にか走り出している。理由はない。ただ、体がそうしたがっているのだ。春の訪れとは、きっとそういうものだ。松浦俊夫