拝啓 純名里沙さま
7月にこの番組を聴き始めてから、ちょうど半年。
今日が最終回なんて、少し淋しいですね。
私は、中学生時代から数えて、およそ50年もJazzと付き合ってきました。
純名さんのナビゲーションを聞いていると、その時々に、
その曲を聞いていた時のことを思い出します。
例えば、こんな記憶です。
昭和の時代の新宿、
コルトレーンのMy favorite things が鳴っているジャズ喫茶の片隅で。
米兵らしい若者が、一枚の写真を見つめて涙を流していました。
そこに写っていたのは誰だったのかは分かりません。
でもこの曲を聞くと、その時の光景を思い出します。
何年か後に、この曲のオリジナルを歌っているのは、
ジュリー・アンドリュースなんだと気づきました。
音楽は演奏家によって、聴き手に伝えられる。
そんな当たり前のことを、純名里沙という優れた表現者が
再認識させてくれた気がします。
御自身もヴォーカリストだからこそ、愛情を持って
音楽を語ってくれたのではないでしょうか。
またいつの日か、ラジオで音楽の素晴らしさを語りかけて下さい。
その日を楽しみにしています。
ちなみに私の”お気に入り（My favorite things）” は
「JAZZ Avenue」です。
世田谷のオーディオ・オタクより
